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ドラゴンクエスト9 総評


 本作は、正統派のRPGに類する。ゲーム性に重点あり。
 特徴としては、ファンタジー色がやや強い。遊び心も多く盛り込まれ、終始軽快な雰囲気がある。

 主人公は天使。最初は、陰から人間を手助けする。ほどなく、ある使命を与えられ、人間として下界を旅する。以後は通常のドラクエ。
 世界観は独特だが、ストーリー自体はそう複雑ではなく、ある意味初期のドラクエに近い。純粋に、世界の探検を楽しめる。

 また、序盤に登場する城下町で、自由に仲間を作成できる。(4人パーティ。)ドラクエ3を意識したシステム。
 一方、前作に引き続き、スキル、テンション、錬金釜がある。


 本作は、シリーズの中でも、城や町がバラエティに富んでいる。それぞれに物語が存在し、展開も練られている。
 小ストーリーに重点がある点は、ドラクエ6、7と同様だが、この二作に比べ簡明。どのパートも、手頃な長さ。

 また、本作の特徴として、「クエスト・システム」がある。依頼をこなし、報告するという行為は、純粋に楽しい。クエスト名も、何かと凝っている。
 あと、サンディという、妖精みたいなキャラが登場(ギャル風)。序盤から、主人公のお供をする。最初は違和感があるが、段々馴染んでくる。


 また、本作は、「シンボル・エンカウント」方式を採用。移動画面にモンスターの姿が表示され、これと接触すると戦闘画面に移行。

 モンスターたちは、こちらから近付かなければ、そう襲ってくることはない。(例外もいる。)要するに、野生動物みたいな扱い。
 本作のモンスターは、基本的に、ラスボスの手下という訳ではない。この辺、「新しいドラクエ」という感じだった。




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