ドラクエ振り返り

まとめ(ドラクエ9~11)


ドラゴンクエスト9
 2008年/DS
 本作は、正統派のRPGに類する。ゲーム性に重点あり。
 特徴としては、ファンタジー色がやや強い。遊び心も多く盛り込まれ、終始軽快な雰囲気がある。

 主人公は天使。最初は、陰から人間を手助けする。ほどなく、ある使命を与えられ、人間として下界を旅する。以後は通常のドラクエ。
 世界観は独特だが、ストーリー自体はそう複雑ではなく、ある意味初期のドラクエに近い。純粋に、世界の探検を楽しめる。

 また、序盤に登場する城下町で、自由に仲間を作成できる。(4人パーティ。)ドラクエ3を意識したシステム。
 一方、前作に引き続き、スキル、テンション、錬金釜がある。


 本作は、シリーズの中でも、城や町がバラエティに富んでいる。それぞれに物語が存在し、展開も練られている。
 小ストーリーに重点がある点は、ドラクエ6、7と同様だが、この二作に比べ簡明。どのパートも、手頃な長さ。

 また、本作の特徴として、「クエスト・システム」がある。依頼をこなし、報告するという行為は、純粋に楽しい。クエスト名も、何かと凝っている。
 あと、サンディという、妖精みたいなキャラが登場(ギャル風)。序盤から、主人公のお供をする。最初は違和感があるが、段々馴染んでくる。


 また、本作は、「シンボル・エンカウント」方式を採用。移動画面にモンスターの姿が表示され、これと接触すると戦闘画面に移行。

 モンスターたちは、こちらから近付かなければ、そう襲ってくることはない。(例外もいる。)要するに、野生動物みたいな扱い。
 本作のモンスターは、基本的に、ラスボスの手下という訳ではない。この辺、「新しいドラクエ」という感じだった。




ドラゴンクエスト10

 オンライン版は2012年。Wii、3DS、PS4、Switch、Windowsなど。
 オフライン版は2022年。PS4、PS5、Switch、Windows、スマホなど。

 未プレイ。オンライン・ゲームは、自分的にハードルが高い。オフライン版は、いつかやるかも知れない。  




ドラゴンクエスト11
 2017年/PS4・DS3
 最新作。2019年には、Switchからリメイク版が出ている。これは、「ドラゴンクエスト11S」という題名。

 自分がプレイしたのは3DS版。PS4版と比べ、グラフィックやムービーが一部簡略化されているという。
 また、3DS版は、なんと3Dモードと2Dモードを選択できる。(最序盤は3Dモードのみ。)自分は主に3Dでプレイしたが、時々2Dモードに切り替えてみた。
 本作は基本的に「シンボル・エンカウント」方式だが、2Dモードは「ランダム・エンカウント」。(前者は、移動画面にモンスターの姿。)


 本作の特徴的なシステムは、スキルパネル、連携技、キャンプなど。いかにも新しいドラクエという感じ。洗練された世界がある。
 また、武器は、片手持ち用、両手持ち用に分けられる。(後者は盾を装備できないが、攻撃力が高い。)ボス戦は、基本的に両手持ちがよい。
 あと、乗り物として「馬」が追加された。移動が爽快。

 登場キャラも、過去作に劣らず魅力がある。主人公の最初の仲間は、カミュという人物。したたかな盗賊だが、基本的に常識的な性格をしている。
 ストーリーを進めると、ベロニカというキャラが登場。「ドラゴンボールGT」のパン(キャラ名)をちょっと連想させる。

 そして、ストーリー。最初から不穏な展開。早々と引き込まれる。
 主人公は事態の打開を図り、各地をさまようこととなる。それぞれの地で、独自のストーリーが待っている。主人公は、自分自身の問題を抱えつつ、それらを解決していく。

 世界観も、過去作と一味違う。エリア区分が明確で、秩序立った世界が形成されている。(ドラクエ8と比べると、好対照。)時に束縛感、不自由さを覚えるが、その分リアルな緊迫感があった。
 各エリアのフィールドには個性があり、移動中が楽しい。


 なお、本作は、主人公のキャラ絵が従来と違う。長髪で優雅な感じ。
 プレイ前は、ドラクエの作風が変わってしまったのではないかと案じたが、実際はそんなことはなかった。ドラクエらしさがよく出ている作品。重厚な世界が展開される。




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