ドラクエ振り返りドラクエ8TOP

ドラゴンクエスト8 総評


 本作はまず、完成度が高い。内容が洗練されていて、無駄な部分がない。正統派志向の作品、と言える。

 移動画面は、全て3Dで構成される。本作の一番の売り。よく作り込まれている上、操作性も抜群で、バーチャルな空間を満喫できる。FC時代のドラクエからは、想像も付かない世界がある。

 また、新システムとして、「スキル」、「テンション」、「錬金釜」、「スカウト」が登場した。
 スカウト・システムとは、モンスターのスカウト。その対象となるモンスターは、フィールド上に姿が表示され、全員が異名を持っている。彼等の存在は、フィールドの探索に彩りを与える。
 スカウトは撃破後に行えるが、事前に、あるイベントをクリアしている必要あり。

 なお、本作はプレイ中、3D酔いする可能性がある。(目が回るなど。)自分の場合、それが起こったのは、最初の町(トラペッタ)と後半の塔(ライドンの塔)のみ。(勿論、人による。)ともかく、町の中やダンジョン内では、むやみな方向転換は避ける必要がある。


 本作は、小説に例えると長編小説。ゲーム開始直後から、一貫したストーリーが存在する。(前作と前々作は、連作小説(小ストーリーの積み重ね)の要素もあった。)
 ストーリー上、軸となる存在は、「七賢者」と「暗黒神」。前者は理性、後者は情念を重視。世の人々は、七賢者を崇拝している。
 そして、今作の悪役・ドルマゲスは、暗黒神に魂を売った男。人や世間の浅薄さを憎み、愚弄と凶行を繰り返す。


 本作はまた、中世のキリスト教世界を、かなり再現している。従来のドラクエにも、概ねその要素はあったが、今作ではよりリアル。
 歴史上、中世まっただ中の教会・修道院には、福祉施設の役割あり。しかし、聖職者たちは、皆が善人だった訳ではない。敬虔な者もいれば、世俗的な者もいた。本作には、これらの要素が、一通り盛り込まれている。




ドラクエ1 / ドラクエ2 / ドラクエ3 / ドラクエ4 / ドラクエ5 / ドラクエ6 / ドラクエ7 / ドラクエ8 / ドラクエ9


攻略と雑感

 1、トラペッタ編・リーザス編 ~民度~

 2、マイエラ編・アスカンタ編 ~修道院~

 3、パルミド編 ~情報屋探し~

 4、トロデーン編 ~図書室の行き方~

 5、ベルガラック編・ラパンハウス ~木の場所~

 6、サザンビーク編 ~愉快な王子~

 7、闇の遺跡 ~地下の壁画~

 8、リブルアーチ編・オークニス編 ~傲慢な名士~

 9、ベルガラック編2・海賊の洞窟 ~どっちを選ぶ?~

 10、レティシア編・三角谷 ~丘の止まり木~

 11、法皇の館~ラスト ~巨大都市~



ドラクエ振り返りドラクエ8TOP